竹中半兵衛 第二章




狙い通り姉川を攻略し
浅井軍を降伏させた半兵衛は、
次に、豊臣軍に必要なのは
海から敵地に攻め入る戦略であると判断し、
秀吉に毛利元就を攻める策を
勧めたのであった。


竹中半兵衛 「秀吉、次の標的は高松城だ」
豊臣秀吉 「うむ…狙いは水軍か」
竹中半兵衛 「この国最強を誇る水軍、是非手に入れたい」



高松城
竹中半兵衛 船に乗り込みたまえ!相手は疲弊している!

竹中半兵衛 秀吉、僕達の力を毛利の兵に見せつけよう
彼らは投降するはずだ…案外あっさりとね
豊臣秀吉 なぜそう言い切れる?仮にも最強の水軍ぞ
竹中半兵衛 簡単な理由だよ、毛利元就には人望がない
毛利元就 貴様と我と、どちらの智略が優れているか…
しかと思い知らせてくれようぞ、竹中半兵衛!
豊臣秀吉 フッ、お前の智略ごとき力でねじ伏す!
竹中半兵衛 秀吉…あの男は僕に任せてくれ
少し話をしたいんだ
竹中半兵衛 命は取らないよ、秀吉に従うのであればね
君にはそれなりの地位を用意するが、どうかな
毛利元就 下衆な物言いを…我が頭を垂れるは日輪のみ!
竹中半兵衛 兵を駒としか見ていないんだね、君は
毛利元就 それがどうした…戦に情けなど不要
竹中半兵衛 僕から見れば、そこが付け入る隙なんだ
竹中半兵衛 諦めたまえ元就君、戦況は既に決している
それが分からない君ではないだろう?
毛利元就 貴様ごときの言葉に、惑わされると思うてか



毛利元就戦
竹中半兵衛 元就君、僕からの要求はただ一つ
豊臣軍に組み入れたいんだ、君の水軍をね
毛利元就 かような戯れ言、よくも平然と言えたものよ
毛利元就 我が水軍を手に入れて何とする
竹中半兵衛 世界に通用する軍を作るのが僕の野望なんだ
毛利元就 故に略奪か…笑止!豊臣は山賊も同じよ
竹中半兵衛 将棋の駒は奪い合える、ということさ
竹中半兵衛 元就君、君は兵に対して気を払わなさすぎるよ
いずれ誰もついてこなくなる、それではね
毛利元就 兵など所詮、捨て駒よ!
それが役立たずのあり方にふさわしかろう!




おまけ 第三章冒頭
毛利元就を倒すことによって
狙い通り兵士達は
豊臣軍に降伏の意思を示した。
これを受け入れた半兵衛は、次に
士気の高い精鋭が必要であると判断し(後略)

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送